西洋医学と東洋医学

2025年04月04日

西洋医学とは、普通の病院や診療所で治療されるもので、身体の悪いところを直接アプロ-チし、投薬や手術などを使って治療するものです。そして東洋医学は体の不調を内側から根本的に治し、鍼灸院やあんま、漢方薬などで治療されるものです。
西洋医学は、ルネサンス時代に解剖学が発達して、臓器に対して、悪いところ治そうとするもので、その流れで発展してきました。それに比べて東洋医学は古代中国で誕生し、身体全体を考えたもので、2000年の歴史を誇っています。
江戸時代に解体新書を作った杉田玄白とその門弟たちは、それまでの東洋医学の解剖図と比べて、精密な西洋の解剖図に驚いて、オランダ語もままならない中、何とか訳し、解剖図を描き写しました。解剖学は西洋のほうが優れているのです。
また、西洋医学では細菌の研究などが発展し、ウイルスを退治する薬などの研究が進みました。東洋医学では木火土金水の五行説や、陰陽説に基づいた思想的治療もあります。

西洋医学は短時間で治療ができますが、その分、副作用も多いものです。東洋医学では漢方薬や針治療などをして、治るのに時間がかかるものですが、その分、体に負担がかからないという利点があります。
東洋医学では、五臓六腑と皮膚をつなぐ、経絡(けいらく)というものがあり、気や血液などのエネルギー的なものの流れを重視します。経脈は縦に流れるもので、12経絡などがあります。絡脈は横につなぐものです。この経絡の中に360余りの、俗に言われるつぼ(経欠)という体の集約点があります。いろんなつぼがどの病に効くなどと言って、そこのつぼを押したり、針を打ったりお灸をすえたりします。そうすることで気の流れなどをよくするのです。
戦後、西洋医学が発展して、身体を測定する検査なども発展していきました。その検査から導いた病に対して投薬などをしています。

このように考えていくと、西洋は二元的健康観に基づいたもので、東洋医学は一元的健康観に基づいたものと思われます。
私はどちらが優れているとかは言えないのですが、緊急的な骨折や打撲、あるいは脳梗塞や心筋梗塞などにおいては、西洋医学が優れていると思います。緊急時に救急車を呼んで、一刻も早く、治療を行えば救助できるのです。
ただ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病的な持病に対してはどうでしょうか?
血圧の基準値で高血圧の境目は140/90mmHgになっています。血圧を測ってその基準を上回ると高血圧と診断され、降圧剤などを投薬されるのです。しかも一生飲み続けねばならないというものです。
私はその降圧剤を飲み続けると脳の血流を悪くして認知症や脳梗塞になりやすいものだと思っています。戦前まで言われていたものですが、上の値が年齢+90でよかったのではないかと思うものです。
年を取ると動脈が細くなるので、脳に血液を流すために高血圧になっていくのです。そのために少し血圧が高くなったほうがいいのです。もちろん上が200など高すぎるのは問題ですが、少しの高血圧で降圧剤などを飲むとかえって危険ではないかと危惧しています。

今の西洋医学はワクチンにしろ、過剰な投薬などおかしいと感じるところが多いのです。
先ほども述べた用に緊急時には西洋医学は優れていますが、普段は、東洋医学で十分なのではないかと思っています。
東洋医学には未病という、病気でもないし健康とも言えない状態のことを指す言葉があります。その未病の考え方を基に東洋医学で対処すると、なんとなく体の調子がおかしいと思っている方でも健康になるのではないかと思います。

西洋医学と東洋医学



Posted by りんごリーダー at 13:36│Comments(0)
 
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